会社から「事務職の欠員が生じたことを契機に、欠員を障害者雇用により充足したい。なお、本社で障害者を雇用するのは初めてであり、不安もある」旨の相談がありました。
トライアル雇用求人として受理後、相談窓口と同時並行して管内の就労支援センターにもこの求人について連絡し、適任者の情報をお願いしたところ、Aさんが支援センター職員と同行して来所されました。
ハローワーク職員がAさんと面談の上、会社に対し障害の程度等について説明するとともに、
(1) 文字等はペンを口でくわえて書くことができる
(2) 自分ができることとできないことのはっきりとした意思表示ができる
(3) 会社はAさんの自宅から約30分程度である
(4) トイレ介助を要するが時間を決めて家族等が会社に来て介助することは可能であること等も併せて説明し、面接を受けることになりました。
会社の担当者も熱意のある人で、面接の結果、トライアル雇用での採用に至りました。やがてトライアル雇用期間の終了が近くなり、会社でAさんの常用移行への検討が始まりました。ハローワークの職員が訪問し、会社の取締役、担当者に対し、パート社員での雇用の可能性について検討していただくよう依頼するとともに、Aさんに対する仕事の進め方の指導についてはジョブコーチ制度の利用を提案しました。
その結果、週20時間のパート社員(契約社員)として雇用されることとなりました。
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