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平成20年3月17日(月) 修正版

東京労働局発表
平成20年2月29日(金)




職業安定部職業安定課
課   長      藤井 剛
地方労働市場情報官  塙 陽子
電 話 03-3512-1654(直通)
FAX 03-3512-1565

都内学卒者の初任賃金
(平成20年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果)

~ 全学歴で初任賃金上昇 ~

 東京都内のハローワークで受理した平成20年3月卒業予定者(大学、短大、専修、高校、中学)に対する求人賃金について調査を行い、その結果を次のとおり取りまとめた。


調査概要
1. 調査方法
   東京都内のハローワークで調査期間中に受理した学卒求人票(大学、短大、専修、高校、中学卒業者向けの求人票)に記載された求人賃金を調査した。

2. 調査期間
大学・短大・専修   平成19年3月1日~9月10日
高校・中学 平成19年6月20日~8月31日

3. 調査項目
   学卒求人票に記載された「定期的に支払われる賃金」及び「求人数」を学歴別、事業所規模別、産業別、職業別に調査した。

4. 調査対象数
調査対象数

図1 学歴別求人の推移
図1 学歴別人数の推移

5. 留意事項
  初任給は四分位数の中位数により求めた。ただし、対象件数が3件以下の場合は算術平均により求め、該当する数値に「※」を付した。


調査結果
 学卒者対象求人の中位数における平均賃金額は以下のとおりとなった。
 なお、中卒対象求人については、求人申込件数自体が40件と少ないため、調査の結果については割愛した。

1. 学歴別にみた初任賃金(中位数)
 初任賃金(中位数)については全体的に上昇しており、昨年減少していた専修卒対象求人についても1.6%の上昇となっている。(表1)
表1 学歴別初任給賃金(中位数)
表1 学歴別初任給賃金(中位数)

図2 過去20年の学歴別初任給賃金の推移
図2 過去20年の学歴別初任給賃金の推移

2. 事業所規模別にみた初任賃金(中位数)
 1,000人以上の大企業の初任給賃金(中位数)を基準(100)としたときの事業所規模間格差をみると、高校の100~499人の規模がわずかに下回っており、それ以外の全ての学歴で他の規模が大企業を上回った。
  特に29人以下の事業所が他規模の事業所に比べて最も高い数値となっており、最大で短大の29人以下の規模の事業所に+7.2ポイントの格差が見られた。(表2)
表2 事業所規模別・学歴別初任給賃金(中位数)格差
表2 事業所規模別・学歴別初任給賃金(中位数)格差

3. 産業別にみた初任賃金(中位数)
   産業別に最も高い初任給賃金(中位数)をみると、大学、短大、専修では昨年同様の「不動産業」となり、賃金自体も、それぞれ226,400円(7.8%上昇)、205,000円(2.5%上昇)、220,000円(10.0%上昇)と上昇した。高校も昨年同様の「建設業」となり、175,000円(1.2%上昇)と なった。
  最も低い産業をみると、大学は昨年同様「医療・福祉」で賃金自体も減少し、186,000円(2.6%減少)であった。短大は、昨年最も低かった「卸売・小売業」の賃金が上昇し、今年は「医療・福祉、教育・学習支援業」が180,000円と最も低い産業となった。(各0.6%減少、4.5%減少)。専修についても、昨年の「卸売・小売業」が上昇しており、今年は「製造業、医療・福祉、教育・学習支援業」が最も低く、180,000円となった(各0.0%、0.6%減少、5.2%減少)。
  高校は、昨年同様の「金融・保険業」で、158,000円(0.4%上昇)となった。
(表3、図3)
表3 学歴別・産業別初任給賃金(中位数)
表3 学歴別・産業別初任給賃金(中位数)
   また、大学、短大、専修の最も高い「不動産業」は、他の産業を大きく上回っており、ここ数年下降傾向にある「金融・保険業」は、大学では上昇したが、短大、専修では今年も減少した。 (図3)
図3 産業別・年別高額初任給賃金
図3 産業別・年別高額初任給賃金

4. 初任賃金の分布
 賃金階級別での求人分布状況をみると、大きな割合を占めているのは、大学では190,000~219,999円で67.1%、短大、専修では170,000~199,999円でそれぞれ66.4%、61.8%、高校では150,000~179,999円で67.8%となった。 (表4)
表4 賃金階級別・学歴別求人分布状況
表4 賃金階級別・学歴別求人分布状況

5. 職業別にみた初任賃金(中位数)
 求人の大多数を占める3職種(専門・技術、事務、販売の3職種。高校はこれに技能を加えた計4職種。)別に初任給賃金(中位数)をみると、最も高い職業は、昨年は全学歴において「専門・技術」であったが、今年は短大、専修で「販売」となっており、それぞれ188,300円(4.6%上昇)、189,900円(5.5%上昇)で上昇率も高かった。大学と高校は昨年同様の「専門・技術」で、それぞれ206,800円(0.9%上昇)、171,000円(0.6%上昇)であった。
  一方、最も低い職業をみると、全学歴において事務職となっており、高校については162,000円で1.0%上昇しているが、大学、短大、専修は、昨年と同額でそれぞれ200,000円、180,000円、180,000円であった。
表5 学歴別・職業別初任給賃金(中位数)
表5 学歴別・職業別初任給賃金(中位数)


付表1 過去20年の推移
付表2 上昇率の推移
付表3 四分位偏差
付表4 大学
付表5 短大
付表6 専修
付表7 高校
付表8 求人件数(大学・短大)
付表9 求人件数(専修・高校)


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